監修:信州大学医学部 脳神経内科、リウマチ・膠原病内科 教授 関島 良樹 先生

患者と家族のコミュニケーション

すでに発症している可能性の
確認について

トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーは何らかの症状をきっかけに診断が進みますが、他の病気でもよくみられる症状であることから、すでにトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーを発症しているにもかかわらず他の病気と診断されていて、トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーとしての適切な治療が受けられていない場合があることがわかっています。

この病気は発症したとき、早い時期にその体調の変化や症状の発現に気づき、この病気の可能性を疑うことで、より早く診断がつけられ適切な治療を開始することができます。また早くから治療を開始することで将来的な病気の進行を抑えることができる可能性があります。

今回、ご家族の発症がきっかけとなり、あなたにもこの病気を発症する可能性があることがわかりました。今、すでにこの病気を発症している可能性がないか、全身の体調の変化や症状の有無をご確認ください。

この病気はこれらの症状がすべてあらわれるわけではありません。症状の出る場所や症状の出る数は人によって異なります。もし、1つでも思い当たる症状があった場合には現在トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーを治療中のご家族の方の主治医にご相談ください。
また、ご家族の主治医があなたの住んでいる場所から遠くにいらっしゃる場合は、当サイトにてトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの相談ができる医療施設が紹介されていますので、近隣の医療機関を探してご相談ください。

※トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーは、遺伝性ATTRアミロイドーシス、ATTRvアミロイドーシス、hATTRアミロイドーシス、ATTR-FAP、TTR-FAP、FAPと呼ばれることがあります。

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