症状とつきあうには
発汗障害
症状とつきあうための注意点と日常のケア
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーとともにある生活を、快適ですごしやすいものにするために。
症状とつきあうための注意点と日常のケアについてご紹介します。
※気になる症状があるときは、主治医や看護師、遺伝カウンセラーなどにご相談ください。
発汗障害
なんだか汗をかかなくなってきた…発汗障害かもしれません
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーでは、末梢神経障害により自律神経のはたらきが低下し、発汗が低下することがあります。汗をあまりかかなくなった、手足ではなく、おなかや背中など、からだの中心ばかりに汗をかく、というときは注意が必要です。
高温・多湿の季節には、汗をかかないと、からだに熱がこもり、熱中症をおこしやすくなります。また、体幹に大量に汗をかいたあとの急激な冷えが夏カゼなどの原因になることもあります。
日常生活に汗についてのケアをすこしとりいれてみてください。そして汗のかきかたが前とちがう、なにか変だな、とかんじたら、主治医や看護師にご相談ください。
監修:柊中 智恵子 先生
熊本大学大学院 生命科学研究部 環境社会医学部門 看護学分野 臨床看護学講座 准教授
※トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーは、遺伝性ATTRアミロイドーシス、ATTRvアミロイドーシス、hATTRアミロイドーシス、ATTR-FAP、TTR-FAP、FAPと呼ばれることがあります。